2 構造体の定義

   2.1 基本的な定義の方法
 構造体は複数の型のデータをまとめて扱えるようにしたものです。定義する構造体の中で利用するデータの数や型は必要に応じてプログラムを作成する人が決めることが出来ます。構造体を定義するときにその要素となるデータをメンバといいます。また定義した構造体に名前を付けることができ、これを構造体タグといいます。

 前節のアドレス帳の例では

個人データのイメージ

というデータのまとまりになっていました。ここで名前、住所、電話番号の3つのデータのまとまりをもつものを個人データと決めると、個人データというのが構造体タグに相当し、名前、住所、電話番号がこの構造体のメンバになります。


 このような構造体をCで定義するには次のようになります.
struct personal_tag {   /* 個人タグ */
   char name[10];      /* 名前 */
   char address[20];   /* 住所 */
   double phone;       /* 電話番号 */
};
ここで "personal_tag" が構造体タグ、"name"、"address"、"phone" がメンバになります。